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Vol.55 2022年リーガルテック最新動向!企業法務のDXと運用のポイント

Vol.55 2022年リーガルテック最新動向!企業法務のDXと運用のポイント

2022年3月10日

最近、電子契約書の導入をはじめ、企業法務のDX(デジタルトランスフォーメーション)が注目されています。企業法務の業務としては、契約書レビューの割合が多くを占めますが、そのほかにも以下のような領域があり、多岐に渡るタスクをこなしています。

  • 法律相談
  • 機関法務(ガバナンス)
  • 紛争(訴訟)対応
  • コンプライアンス
  • 法令調査など

そのため、DXといっても一つのシステム導入だけでは対応できないことがほとんどです。AI契約審査クラウド GVA assistを提供しているGVA TECHが作成した「企業の契約法務のDXを後押しするリーガルテックカオスマップ 2022」を見ると、企業法務のプロセスに応じて各種サービスが分類されています。

同社のカオスマップをもとにリーガルテックの最新動向をふまえつつ、これからの契約書管理に求められる特徴を考えていきましょう。

企業法務の7プロセスとリーガルテックサービスの分類

GVA assistのリーガルテックカオスマップは以下の7つの企業法務プロセスに合わせて、サービスを分類しています。

  • 受付
  • リサーチ
  • 翻訳
  • 作成
  • レビュー
  • 電子契約
  • 契約管理

また各プロセスのうち、リサーチ・作成・レビュー・契約管理については、英文契約関連のサービスが別枠として記載されています。

リーガルテックが注目され始めた主な理由の一つが、経済産業省が2019年11月に発表した「国際競争力強化に向けた日本企業の法務機能の在り方研究会報告書」です。同報告書のなかで、リーガルテックは「電子署名サービス、契約レビューや翻訳などの IT を活用した法令・契約等関係の法務サービス」と説明されています。

今後海外進出や新規事業を通じて企業価値の向上を目指している経営者にとって、法務リスクに対処しながら自社のビジネスを成長させる戦略的な法務は不可欠です。縮小している日本市場に比べ、チャンスが拡大している世界市場への進出を考える企業が増えており、英文契約関連のサービスのニーズも今後拡大していくでしょう。

AIで代替できる法務とAIでは対応できない法務の見極め

GVA TECHが昨年同じく作成したリーガルテックカオスマップ2021と今年度のマップを比べると、受付・リサーチ以外の5プロセスを担う電子サービスはいずれも数が増えていることがわかります。

AI(人工知能)技術の発展により、これからもリーガルテックのサービスは増えていく可能性が高く、「企業法務はほとんどAIで代替されるのではないか」と危惧している法務担当者も一定数いらっしゃることでしょう。

情報の抽出や分類、定型文の生成といった自然言語処理の技術は日々進化しているため、今後の企業法務において契約書からの情報抽出や情報整理、データベース化はAIの代替が進むと考えられます。

しかし、契約書の文脈の理解など人間の知性が必要な部分や全体の整合性をふまえた意思決定・交渉はAIでは代替できません。また、AIを導入するにしても、それらのツールを使いこなす契約書管理の運用を効率よく行うためには、現場での運用ルールを策定する必要があります。

加えて、紙媒体の契約書も完全に廃れることは考えにくく、紙の契約書を電子と合わせてどう管理していくかも引き続き課題となるでしょう。

企業法務の業務全てをAIで自動化することは現状不可能です。そのためAIの活かせる部分を見極めてからサービスを導入し、企業法務全体の運用の効率化を考えるとよいでしょう。

リーガルテックサービスと紙の契約書管理の混在に適した文書管理

企業法務のDXが進む中で、今後はリーガルテックサービスを取り入れつつ紙と電子、両方の契約書管理を行うスタイルが主流となるでしょう。

紙の契約書をAIで処理できるように全てデータ化できればベストかもしれませんが、非常にコストがかかるため、資産が潤沢な大企業以外は現実的な選択肢とはいえません。

したがって、どのリーガルテックサービスを導入するにしても、紙の契約書管理と合わせた運用についてもきちんと視野に入れて、文書管理の体制を構築することをおすすめします。

紙と電子を併用した契約書管理については、私どもSRIの文書管理サービス「BUNTAN」をぜひご検討ください。

契約情報の検索や期限管理はもとより、紙の契約書原本の保管から廃棄にいたるライフサイクルと、PDFなどの電子データまで一元的な管理を実現いたします。

台帳化やPDF化といった事務作業も代行し、システム導入後の運用サポートまで徹底致します。電子契約書サービス4社およびHubbleとの連携もしておりますので、リーガルテックの導入にも対応可能です。その他のリーガルテックサービスについては、合わせてご相談頂ければと思います。

弊社のホームページでも様々な企業様の導入実績をご紹介しております。

「自行とSRIの文書管理が合うのかが分からない」
「実際どのくらいのコストがかかるかを知りたい」

といったご質問やご要望がございましたら、ぜひお気軽にお問い合わせくださいませ。ZOOMやTeamsによるオンラインでのご相談も承っております。

  • 業務効率化やガバナンス強化のため、支店や倉庫含めた全体の契約書サイクルを改善したい
  • リーガルテックサービスの導入を検討しているため、この機会に契約書管理の体制を見直したい

など、それぞれのフェーズに合わせた情報提供やプランのご提案をさせて頂きます。