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Vol.81 リモートワークでも社員の承認欲求を満たす方法承認欲求の強い上司や部下の対処法

Vol.81 リモートワークでも社員の承認欲求を満たす方法承認欲求の強い上司や部下の対処法

型コロナウイルスの2年余りで、リモートワークが進展してきました。

働き方改革が一向に進まなかった日本で、必要に迫られ在宅勤務が広がりました。

しかし、リモートワークに代表される社会環境の変化は、人々の考え方や生き方に決して少なくない影響を与えました。

その中の1つが承認欲求です。

今回はこの承認欲求を満たす方法と承認欲求の強い上司や部下の対処法に関して解説します。

承認欲求とは

承認欲求とは、「他者から認められたい」「自分を価値ある存在として認めたい」という欲求のことをいいます。

モチベーションと混同する人もいますが、モチベーションは「意欲」や「やる気」などのことですから、承認欲求とは全く異なります。

承認欲求は、承認する対象により2つに分けられます

  • 他者承認:他人から認められたいという欲求
  • 自己承認:自分を自分で認めたいという欲求

詳しく見ていきましょう。

他者承認欲求について

他者承認欲求とは、他人から認められたいという欲求です。

他者からの称賛や尊敬、社会的地位や名声を得たり、注目を浴びたりすることで満たすことができます。

たとえば、同僚から「彼は仕事ができる」と思われたくて頑張ることが他者承認欲求です。

ただし、求めすぎてしまうと、自分を見失ったり、トラブルを引き起こしやすくなったりします。

他者承認欲求が強い人は、他人の言動に振り回されやすく、自分の理想通りの反応が得られない場合、劣等感や無力感に悩まされます。

一般的に承認欲求というとこの他者承認欲求を指します。

自己承認欲求について

自己承認は「自分で自分自身のことを認めたい」という欲求です。

本来、人には誰かに認めてもらいたい気持ちがありますが、その認めてもらいたい相手が他人では自分自身なのです。

「本当はもっとできるはずなのに、なぜできないのだろう」とか「もっと自分を好きになりたい」と考えているような状態を自己承認を求めているといいます。

自分自身への信頼を高めることができれば満たすことができますが、自分のことは自分が一番分かっているので、本当の意味で自己承認欲求を満たすのは難しいのです。

リモートワークであっても社員の承認欲求を満たしてモチベーションを上げる方法

承認欲求は、人のモチベーションに大きく影響します。

それは、直接顔を合わせることのないリモートワークにおける社員の場合であっても同じです。

社員の承認欲求を目指し、さらにモチベ―ションを上げるにはどうしたら良いのでしょうか。

その方法を解説します。

存在自体を認める

これはすごく簡単なことです。

相手の存在を認めるだけでよく、声をかけてあげたりすればいいのです。

この行為は、人間関係のベースになるものであり、最も大切なものです。

リモートワークだと、実際に顔を合わせていないので不安になるものです。 人は存在を認められてはじめて意識をプラスにでき、行動過程を変え、結果を出せるようになるのです。

そこに至る過程を認める

たとえ結果が伴わなくても「そこに至る過程」を認めることも大切なことです。

行動をその都度認めることで「見ていてくれる」という安心を感じモチベーションが上がります。

また、大きな成果だけではなく、小さな成果にも気づいてあげましょう。

気にかけていることやいつも見ているというメッセージを、日々伝えてあげましょう。

仕事の成果を認める

成果を認めるということは、「実際にできた」「達成した」ことについて認めることです。

明らかになった結果に対して行います。

「目標のノルマを達成した」場合はその結果を褒めて、認めましょう。

また、声をかけるだけではなく、成果に見合った昇給や表彰などで成果を認めることで、されに本人の承認欲求が満たされます。

行動や成長を認める

これは基本的に立場が上の人が下の人に対してのみ効果を発揮します。

まずは、部下や後輩などの「取り組む姿勢」を認めましょう。

そのようなお話をすると「褒めるところがない」という方がいますが、結果ではなく。行動や成長なので褒めるところがないということはありません。

毎日なんらかの仕事はしているはずです。

入社して間もない社員に対してなら「だいぶ慣れて来たね」でもいいのです。

上司でも承認欲求が強い人もいる

上司であっても人間です。

褒められたいと思うこともあるのです。

上司になると基本的に褒められることがなくなってしまいます。。

これは管理職として仕事ができて当たり前と見られがちな立場ということが関係しています。

また、リモートワークになると上司と部下の関係が希薄になります。

上司からすると自分を認めてくれる部下は目の前にいませんし、部下は社外の人間とネットワークを築いていきます。

そのような中でも、尊敬の欲求がありますので、上司であっても認めればよいのです。

ただし、上司を褒めるのであれば「仕事上」の「事実」のみを褒めるようにしましょう。

本当は思っていない人間性や仕事以外のことを褒めると誤解を招いたり勘違いさせてしまったりということもあり得ます。

リモートワークと文書管理

近年、在宅勤務やリモートワークが拡大し、文書管理のニーズが高まっています。

オフィス改革が進み文書を紙から電子化し共有する必要があるためです。

企業が扱う文書は広範囲の分野にわたるために、属人化しやすく、電子化したにも関わらず原本の紙文書を探すなど文書が管理化しきれていない状況もよく目にします。

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