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契約書管理のためのエクセルを活用|エクセルによる契約書管理の鍵|Vol.108

契約書管理のためのエクセルを活用|エクセルによる契約書管理の鍵|Vol.108

2023年7月20日

契約書管理は、ビジネスの運営において絶対に欠かすことのできない業務の一つです。しかし、これは時として複雑で時間を要する作業であり、誤りのない管理を行うためには高度な注意力と組織力が求められます。このような課題を解決するためのツールとして、エクセルが広く利用されています。エクセルはその柔軟性と高度なカスタマイズ可能性、そして直感的な操作性により、契約書管理の業務を大いに助けることができます。

この記事では、エクセルの基本的な操作から高度な機能までを初心者にもわかりやすく解説し、それらがどのように契約書管理に活用できるのかを詳しく説明します。また、エクセルを用いた契約書管理のメリットとデメリットについても深く掘り下げます。エクセルを使って効率的に契約書を管理するための方法を探求し、ビジネスの成功に貢献しましょう。

1. 序章: 契約書管理の重要性と課題

契約書管理の必要性についての解説

契約書管理は、ビジネスを行う上で欠かすことのできない重要な業務の一つです。契約書は、ビジネスの取引や関係を法的に結びつけ、企業がパートナー企業、顧客、供給業者との間で確定した合意を正確に反映するための基本的なツールとなります。そのため、契約書の管理は企業活動全体の透明性、信頼性、そして適合性を保証します。

企業が直面する契約書管理の共通課題

しかし、契約書管理には以下のような課題があります:

  • 大量の契約書を適切に整理し、容易に検索可能に保つこと
  • 契約内容を追跡し、重要な日付(例えば、更新日や期限日)を見逃さないこと
  • 契約に関連する各種の情報(契約者、金額、期間など)を一貫性を保って管理すること

これらの課題は、契約数が増えるとともに増大し、これらに対処するには適切なツールが必要となります。

管理ツールとしてのエクセルの活用

契約書管理に関して、まだ多くの企業がエクセルを利用しています。エクセルは直感的な操作性と強力な機能を備え、契約書の詳細を記録し、ソートし、フィルタリングすることが可能です。また、エクセルはデータ分析のための高度な機能も提供しており、これにより企業は契約データから有益な洞察を引き出すことができます。

2. エクセルの基本機能と契約書管理への適用

エクセルの基本的な操作と機能について

Microsoft Excel(エクセル)は、スプレッドシート型の表計算ソフトで、データ管理や数値計算、チャート作成など、様々な機能を持っています。エクセルの基本的な機能には以下のようなものがあります:

  • セルの基本操作: データの入力、編集、削除
  • フォーマット: セルやテキストの形式を設定する
  • フィルタリング: 特定の基準に基づいてデータを抽出する
  • ソーティング: データを特定の順序に並べ替える
  • 条件付き書式: 特定の条件を満たすセルに自動的に特定の書式を適用する
  • 関数と公式: 計算やテキスト操作、日付と時間、検索と参照など、特定の処理を行う

これらの機能が契約書管理にどのように適用可能か

これらの基本機能は、契約書管理にとても有効です。例えば、契約書の各項目(契約内容、契約相手、開始日、終了日等)をセルに記録し、必要に応じて編集または削除することができます。フォーマット機能を使用すれば、契約書の種類や重要度によってセルやテキストの色を変更することも可能です。

フィルタリングとソーティング機能を使用すれば、特定の契約書を迅速に検索したり、契約書を特定の順序(例えば、期限の近い順)で並べ替えることができます。これにより、重要な契約書を見逃すことなく、効率的に管理することが可能となります。

条件付き書式は、契約の期限が近づいているなど、特定の条件を満たすときにセルの色を自動的に変更してくれるため、視覚的に一目で契約の状況を把握することができます。

また、エクセルにはSUM、AVERAGE、VLOOKUPなどの多くの関数と公式が用意されています。これらを使って、契約に関連する各種の計算やデータの検索、参照を行うことができます。

これらの基本機能を駆使してエクセルを使うことにより、契約書管理を効率的に、かつ確実に行うことが可能となります。

3. エクセルを使った契約書管理の実例とステップバイステップガイド

契約書の内容、更新日、関連するパーティーなど、契約書の詳細を記録するためのエクセルのテンプレート作成

エクセルを使用して契約書の管理を行う最初のステップは、適切なテンプレートを作成することです。テンプレートには、契約書に関する以下のような詳細情報を含めることが重要です:

  • 契約ID: 契約書を一意に識別するためのコードや番号
  • 契約内容: 契約の主題や詳細
  • 契約日: 契約が締結された日付
  • 更新日: 契約が更新された日付
  • 契約期限: 契約の終了予定日
  • 関連パーティー: 契約の当事者情報
  • その他の重要な事項: 付帯条件、契約の重要性等

これらの各項目は一つの列に対応し、各契約書は一つの行に対応します。これにより、新しい契約書が追加されるたびに新しい行を追加し、該当する詳細情報を各列に記入することができます。

エクセルのフィルタリングとソーティング機能を使って契約情報を管理する方法

エクセルのフィルタリング機能を使うと、特定の条件を満たす契約書を素早く見つけ出すことができます。たとえば、「契約期限」の列にフィルタをかけると、期限が近い契約書を優先的に抽出することができます。

また、ソーティング機能を使用すれば、契約書を任意の順序で並べ替えることが可能です。例えば、「契約日」の列を基に昇順または降順でソートすることで、新しい契約書や古い契約書をすぐに見つけることができます。

条件付き書式設定を使用して契約の有効期限が近づいていることを視覚的に示す方法

エクセルの条件付き書式設定は、特定の条件を満たすセルの書式を自動的に変更する強力な機能です。契約書管理においては、特に「契約期限」の列でこの機能を利用すると便利です。

たとえば、「契約期限」が今日から30日以内である場合にセルの背景色を赤にするといった条件付き書式を設定することができます。これにより、期限が近づいている契約書を視覚的にすぐに識別し、逸することなく適切なアクションを取ることができます。

4. エクセルの高度な機能と契約書管理

エクセルの高度な機能を用いることで、契約書管理を更に効率化し、契約データからの洞察を深めることが可能となります。以下では、データ検証、ピボットテーブル、VBAマクロの活用方法について解説します。

データ検証の利用方法

データ検証は、エクセルに正確で一貫した情報を入力するための強力な機能です。この機能を用いると、特定のセルに入力できるデータのタイプや範囲を制限することができます。

たとえば、「契約日」や「更新日」の列では、データ検証を設定して日付の形式でのみ入力を許可するようにすることができます。これにより、間違った形式や意味のないデータが入力されることを防ぐことができます。

ピボットテーブルを使った契約分析の例

ピボットテーブルは、大量のデータを要約し、異なる角度からデータを分析するためのエクセルの機能です。契約書管理においても、ピボットテーブルを使うことで契約の傾向を把握したり、特定の情報を素早く抽出したりすることができます。

例えば、ピボットテーブルを用いて各関連パーティー(契約相手)別の契約数や、期間別の契約数を一覧できます。これにより、ビジネスの契約状況を効率的に分析することが可能となります。

VBAマクロを使った自動化の導入

VBA(Visual Basic for Applications)マクロは、エクセルの操作を自動化するためのツールです。この機能を使用すると、手作業で行っていた一部の作業を自動化し、時間を節約することができます。

たとえば、特定の条件を満たす契約(例えば、契約期限が近い契約)を自動的にハイライトするマクロを作成したり、新たな契約書が追加されたときに自動的に行を追加するマクロを作成することが可能です。

ただし、VBAマクロはコーディング能力を必要としますので、初心者には難しい場合もあります。その場合、学習リソースを利用するか、専門家に依頼すると良いでしょう。

5. エクセルを使用した契約書管理のメリットとデメリット

エクセルを用いた契約書管理には、数々のメリットがありますが、一方で欠点も存在します。両者を理解することで、エクセルの適用範囲とそれがどのように契約書管理に貢献できるかを判断する基礎ができます。

エクセルを用いた契約書管理の利点

エクセルを契約書管理に活用する主なメリットは以下の通りです。

  • コスト効率:エクセルはほとんどのビジネスで既に導入されており、専門的な契約管理ソフトウェアを導入するよりもコスト効率が良い。
  • 直感的な操作性:エクセルは世界中で広く使われているソフトウェアであり、直感的なインターフェースを備えています。そのため、学習コストが比較的低く、新たなシステムを導入するよりもスムーズに運用できます。
  • カスタマイズ可能性:エクセルはフレキシブルなソフトウェアで、ユーザーのニーズに応じてテンプレートや機能をカスタマイズすることが可能です。これにより、企業独自の契約管理フローを作成することができます。

エクセルを用いた契約書管理の欠点

一方で、エクセルを用いた契約書管理には以下のような欠点も存在します。

  • 大量データの取り扱い:エクセルは大量のデータを取り扱うには制限があります。特に、複数のユーザーが同時にアクセスする場合、パフォーマンスに問題が生じる可能性があります。
  • セキュリティ問題:エクセルのセキュリティ設定は比較的基本的なもので、専門的な契約管理ソフトウェアと比べると、機密情報を保護する能力には限りがあります。
  • 複雑な処理の自動化の難しさ:VBAマクロを使えば一部の作業を自動化することが可能ですが、これには一定のプログラミングスキルが必要で、また複雑な処理を完全に自動化することは難しいです。

これらのメリットとデメリットを考慮した上で、企業の状況やニーズに応じてエクセルを使用するか、より専門的な契約管理ツールを導入するかを判断することが重要です。

6.結論: エクセルを活用した効率的な契約書管理への道

エクセルを用いて契約書管理を行うことは、コスト効率の良さ、直感的な操作性、カスタマイズ可能性といったメリットを享受することができます。これらは事業の運営において非常に重要な要素であり、適切に活用すればビジネスの効率と成績に直接貢献します。

しかし、それらのメリットがある一方で、大量データの取り扱い、セキュリティ問題、複雑な処理の自動化の難しさなど、エクセルには契約書管理のための一部の課題も存在します。これらのデメリットに直面した時は、適切な対処方法を探ることが重要となります。

例えば、大量データの取り扱いについては、定期的なデータ整理やアーカイブ化を行うことで、パフォーマンスの問題を軽減することができます。セキュリティについては、データ保護のための社内ポリシーやプロセスを強化し、敏感な情報のアクセスを制限することで改善することが可能です。複雑な処理の自動化については、必要に応じて外部の専門家に相談したり、より専門的なソフトウェアに切り替えたりすることも選択肢の一つです。

契約書管理はビジネスにおける重要な役割を果たし、その改善は企業の業績に大きな影響を与えます。エクセルを活用した契約書管理は、その一環として考慮すべき方法の一つです。上記で述べたメリットとデメリットを理解し、適切な戦略を立てれば、エクセルを活用して契約書管理を効率的に行うことが可能です。

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