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エシカル金融という言葉をご存じでしょうか。2022年7月に電通がエシカル消費の意識調査についての結果を発表しました。SDGsやESGなどの言葉を聞いたことがある人は多いと思いますが、エシカルとはどういった関係があるのでしょうか。この記事ではエシカル金融とは何か、エシカル金融の必要性についてご紹介します。
エシカル金融とは
エシカル（ethical）は「理論的な」という意味で、人や社会、地域や環境に配慮した考え方や行動のことを指しています。具体的には水質や森林などの資源や製品の製造を行う場所の環境、さらに作っている人の人権や労働環境に気を配ることです。
エシカルに配慮して作られた「エシカル商品」、エシカル商品を購入したりサービスを利用する「エシカル消費」という言葉が有名です。こういった商品を選んで購入することにより消費者は社会問題や環境問題の解決に間接的に協力することができ、さらに不当な行動を取る企業や業者のあり方を変えていくことにつながります。
エシカルは金融の場でも使われ、「エシカル金融」「エシカルバンク」などがあげられます。銀行の預金や投資のお金を地域や社会のために融通すること、そしてそれを行う銀行のことを指し、SDGsやESG投資と密接な関係を持っています。
SDGsとESG投資はエシカル金融の一部
エシカルという言葉はあまり身近でない方も、SDGsとEGS投資という言葉は一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。これらはエシカル金融の代表的なもので、それぞれ下記のような違いがあります。
SDGs：「持続可能な開発目標」。世界共通で解決するべき17のゴールとそれらを達成するための169のターゲット。自治体や企業で取り組まれる。
ESG投資：Environment（環境）・Social（社会）・Governance（企業統治）の観点から企業を評価して投資をすること。金融機関の融資や投資で使用される。
これらはサステナビリティの実現に重要な要素とされ、SDGsやESG投資に取り組む企業や地方自治体は社会貢献、環境保全を意識していると評価されます。
SDGsとESG投資の詳細については「Vol.67 銀行が取り組むSDGsとESG金融と文書管理の関係性について」の記事をご確認ください。
エシカル消費への関心について
近年SDGsやESG投資の認知度が上がっているのと同時にエシカル消費についても関心が高まってきています。令和2年に消費者庁が発表した「エシカル消費（倫理的消費）に関する消費者意識調査報告書」では2016年から2019年の間にエシカル消費についての認知度が倍になりました。特に女性は全年齢で認知度が高い傾向にあり、エシカル消費はこれからの時代に必要なものであると認識しています。
エシカル金融の必要性
すでに前述したとおり、エシカル金融は顧客から預かったお金を環境や社会に配慮した融資や投資をすることです。企業は地球温暖化や水質汚染、森林伐採、差別や人権侵害などにつながる行為や、石油や原発を取り扱う企業との取引や融資をなくす「ダイベストメント」をおこない、SDGsやESG投資を行っている企業へ融資や投資をしていくことで、金融の面で社会や環境を守ることとなります。
このエシカル金融を行いたいと考えたとき、まず自分の利用している銀行がどういった企業に融資や投資を行っているのかを確認しましょう。銀行に預金をしている場合、多くの場合その資金は運用され使われています。その運用先がどんな企業なのかは銀行によるため、エシカルを取り入れた預金をしたい場合は銀行を選択することも大切です。
エシカル金融と文書管理
エシカル金融とSDGs、ESG投資は切っても切り離せない関係性があることはお分かりいただけたでしょう。金融機関でもエシカル金融の取り組みは広がってきており、社内外で人や社会、環境に配慮した企業と評価される行動をとる必要も出てきています。
もしエシカル金融を取り入れることを考えている金融機関の企業様は、まず社内の散在する紙書類から文書管管理化してはいかがでしょうか。文書管理を取り入れることでペーパーレスによる環境保全はもちろんのこと作業の効率化、コスト削減などが見込めます。
文書管理のご相談はシステムの導入はもちろん、原本保管から破棄、関連のシステムの連携など企業様に合わせたマネジメントやアドバイスもしてまいります。
ホームページでも様々な導入事例をご紹介しております。
「自社とSRIの文書管理が合うのかが分からない」
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